「醍醐寺」豊臣秀吉が催した醍醐の花見が有名。約1000本の桜が境内を彩る

醍醐寺は京都市伏見区にある真言宗醍醐寺派の総本山で、古都京都の文化財として世界遺産に登録されている。豊臣秀吉が晩年に開催した「醍醐の花見」で有名。
「醍醐寺」の写真ギャラリー
醍醐寺の概要
醍醐寺は京都市伏見区にある真言宗醍醐寺派の総本山で、古都京都の文化財として世界遺産に登録されています。創建は平安時代初期で874年の開山と言われています。
200万坪もの広大な境内は下醍醐、上醍醐にわかれており、大小100を超える堂や塔が点在しています。
4月の第2日曜日は、豊臣秀吉が晩年に開催した「醍醐の花見」にちなんで「豊太閤花見行列」が繰り広げられます。
醍醐寺 撮影のポイント
[情報]
・伽藍、三宝院、霊宝館の拝観は通常800円。春秋は1,500円
・拝観時間は午前9時から午後5時(冬季は午後4時)
醍醐寺へのアクセス
電車の場合、京都市営地下鉄東西線「醍醐駅」下車、東へ徒歩約10分。
バスの場合、京阪バスで「醍醐三宝院」下車。
醍醐寺の駐車場

醍醐寺は境内の横に大きな有料駐車場が併設されています。駐車場の位置は醍醐寺の南側になります。

駐車場に車を置いたら北方向へ歩きます。東側(仁王門方向)と、西側のどちらの道でも大丈夫です。

仁王門側の道を歩いて行くと、赤い大きな仁王門が見えてきました。
醍醐寺の仁王門

醍醐寺の仁王門は1605年(慶長10年)に建立されました。幅12.4m、高さ18.9mの大きさで、京都府の重要文化財に指定されています。金剛力士像は平安時代の建造物です。
醍醐寺の拝観時間は午前9時からとなっており、仁王門の中には早朝は入れません。
桜に光が当たり始めていたので、遠くから望遠レンズで撮影しました。

早朝の仁王門は東向きの撮影となるので逆光条件です。
重厚な仁王門の前に浮かび上がるような桜が綺麗でした。

仁王門の屋根と桜です。
桜の全体の様子がわかるように、桜の全体像を撮影しました。

仁王門の上から太陽が見え始めました。
標準レンズ24mmで撮影すると、桜に囲まれた仁王門の写真が撮れます。
唐門

醍醐寺の三宝院唐門(さんぼういん からもん)は国宝となっており、1599年(慶長4年)に建造されました。豊臣秀吉が行った「醍醐の花見」の翌年のことです。
桃山時代の特徴がよく表れた木造の門で全体が黒漆塗りです。菊・五七の桐の紋には金箔が施されています。

平成22年に当時の姿に近い形で修復が行われました。

醍醐寺は伽藍、三宝院、霊宝館の3つの施設が有料拝観となっています。チケットを購入すると中が3枚に分かれていて、各施設に入るときに受付に見せる形になっています。
チケットは境内の数カ所で販売されています。

こちらは三宝院入口の様子です。午前9時までには入口の前に長い列ができていました。
醍醐寺の霊宝館

伽藍、三宝院、霊宝館の中で、大きなしだれ桜があるのが「霊宝館」です。
午前9時でもかなりの人でしたが、日中はもっと人が増えると思ったので、霊宝館の参拝を最初にしました。
入口を入るとすぐに何本かのしだれ桜が見えました。

醍醐寺は平安時代から「花の醍醐」とも呼ばれており、しだれ桜・ソメイヨシノ・山桜・八重桜など約1,000本以上の桜が咲き誇ります。豊臣秀吉の「醍醐の花見」は有名です。
こちらは霊宝館にある樹勢の良い大きな枝垂れ桜です。後ほどご紹介する「霊宝館大枝垂れ桜」が有名ですが、樹勢と美しさという視点ではこのしだれ桜が一番でした。
通路は片側だけなので、桜の周囲の3分の1ぐらいを移動しての撮影になります。

こちらは隣にあるもう一本の背の高いしだれ桜で、背景に緑が多く入ります。
通路は人が多いので、桜に近づいて広角レンズで撮影しました。焦点距離は16mmです。

樹形が綺麗に写る構図を探していると、左右対象になる位置を見つけました。
下に塀、奥に背の高い木が入り、このシダレザクラの大きさが伝わる写真になりました。
「桜の滝」

空から流れ落ちてくるようなシダレサクラ。

こちらは広角レンズ、焦点距離16mmの縦構図です。
歩道からの撮影で画面が埋まるほどの巨木。
霊宝館大枝垂れ桜

こちらが「霊宝館大枝垂れ桜」で、建物がコの字になっいる中央に立っています。建物にはこの桜を眺める窓がありました。
大枝垂桜という名にふさわしく、巨大な一本桜で、特に枝張りが大きく、古木の迫力が伝わってきます。近年の台風などの影響でだいぶ傷んできてしまっているそうです。

「霊宝館大枝垂れ桜」は片側が傷んでしまっているので、花の勢いの良い部分を撮影しました。

霊宝館には飲食できるカフェのような施設もあり、店内・店外の席から桜を眺めることができるようになっていました。

醍醐寺は広大な境内なのでゆっくり見て回ると半日コースです。休憩どころがあるのは嬉しいです。


枝垂桜以外にも山桜、ソメイヨシノも咲き競っていました。





伽藍

伽藍エリアの入口は仁王門になります。たくさんの人が仁王門に入っていきます。

仁王門からの参道は左右が工事中となっていました。
ここは台風で木々が倒れ修復中だそうです(2019年時点)

桜の奥に五重の塔が見えます。

縦構図で撮影しました。
建物の手前から桜と五重塔のコラボを撮ろうとしましたが、この位置からはこれが限界。

建物の屋根を入れて、お寺の雰囲気を出して見ました。
五重塔と桜

醍醐寺の五重塔の前にも桜がありますが、小さな桜です。
桜と五重塔の共演が楽しめる場所なので、多くの観光客が撮影を楽しんでいました。
「五重等」

午前中は広場からは逆光になるので、少し斜め後ろから撮影しました。

こちらも逆光になりにくい場所を選んでの撮影です。
近くに寄って広角レンズ、焦点距離16mmで撮影しています。
荘厳な感じが良く出ました。

伽藍にもいくつか印象的な枝垂桜がありました。

大きな池があり、桜が池に映り込んでいました。

醍醐寺 アクセスマップ(地図)
撮影スポット情報
項目 | Data |
---|---|
名称 | 醍醐寺 |
ふりがな | だいごじ |
住所 | 京都府京都市伏見区醍醐東大路町22 |
駐車場 | 有 / 有料:約100台(5時間700円) |
トイレ | 有 |